議会報告ASSEMBLY REPORT
2017.02.10 カテゴリ:2017年 し尿処理施設運転管理業務委託について
○吉田
ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、一般質問を通告のとおりさせていただきますので、理事者各位にはよろしくお願い申し上げます。
初めに、し尿処理施設運転管理業務委託についてお尋ねしたいと思います。
債務負担の在り方、今議案にも出ておるわけなんですけれども、クリーン・オアシスの運転業務委託についてお尋ねしたいと思います。
運転業務を委託する理由、そしてまた現場の職員さん三名、臨時職員一名では対応できないのかということについてお尋ねしたいと思います。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
現在、今議員がおっしゃいますように、職員三名それから嘱託一名で運転をしておるのですけれども、メーカーの二年のかし期間の間、メーカーの無料サポート等を受けながら運転を行っております。そのメーカーのサポート期間が平成二十九年の三月に終了するため平成二十九年四月以降は職員の負担やサポート費用などの管理コストが掛かってくるということで委託をさせていただきたいと、そのように考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
プラントが出来上がって、今部長がおっしゃっていただきましたように三月で二年になるわけなんですけれども、今検証するかし期間ということでありますけれども、今日までに問題点はありませんでしたか。それについてお尋ねしたいと思います。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
約二年前ですけれども、運転をしてから確かにプラントの方の不具合等が発生をしておったりいたしまして、月数回サポートに来ていただいたりとか、そういうことは実際ございました。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
何点かあったということなんですけれども、私、運転だけをするのじゃなしに、運転管理の業務委託ではなしに、包括的な委託をしたら、それの方が安くつくのではないのかなと思うのですけれども、それはまだ準備できていないわけなんですか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
将来的には包括管理に移行することを考えております。しかし現在、メーカーのかし担保期間によるサポートを受けておりまして、包括管理に移行する上で必要な運転経費等の適切な分析及び資料の作成が困難でございます。
また、包括管理移行手続きには六箇月から一年の時間が掛かると考えており、以上のことから包括管理を現段階で行うのは難しいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
期間が掛かるということですけれども、今現在不具合が生じていない場合、改修改善が十分になされないままに運転管理業務委託をすれば、当然そこで故障なりが起こった場合は市の負担になるのと違いますか。どうですか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
摩耗等の経年劣化によるメンテナンスは市の負担とはなるのですけれども、それ以外の修繕は運転管理の受託者とメーカーで協議し、その費用を負担することを業務委託仕様書に記載して契約していきたいというふうに考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
そしたら実質的には設計施工したのは水ingなんですけれども、水ingも含めた中で入札をするということでよろしいですか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
今出ました水ingが入るか入らないかは、現段階では申し上げられませんけれども、水処理関係の登録をしている業者を選定いたしまして、入札にしていきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
入札をするぐらいやから何社かを集めていただいてやっていただくと思うのですけれども、その点についてはよろしくお願いいたしたいと思います。
それと何年か後にはという話をしていただいたのですけれども、処理場における業務委託ですけれども、やはり指定管理かもしくは包括的民営委託を導入するということを諸経費の率から、また削減、スケールメリットもあるということで考えております。その中で何年か後にはそういう包括的な委託というのを考えていただいておるということでよろしいですか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
そのように考えていただいて結構でございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
やはり国土交通省からも性能発注の導入による縮減のマニュアル、ガイドライン等も出ておりますので、勉強していただいて、包括的な民営委託を導入していただきますようにお願いいたしたいと思います。
そこで、次にリンの回収装置が目玉だったと思うのですけれども、リンの回収は一日何キロくらいで、現在のところ一年間でどれくらいの量ができておるのか、教えていただけますか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
性能発注仕様書で規定するリン濃度よりメーカーが算出するし尿を脱水することにより得られるリン原水一リットル当たり最大リン量一〇〇ミリグラムで算出した計画書では、リンの回収量は最大一日三〇キロとなっています。
しかし、平成二十七年四月からの運転では、リン原水に含まれるリン濃度が一リットル当たり三五ミリグラムとおよそ三分の一で想定していたより低く、多いときで一日八キログラムのリン回収量で、プラントの調整等もあり年間で約八四〇キログラムのリン回収量となっております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
そしたらやっぱり不具合が生じておるというふうに認識させてもらってよろしいですね。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えします。
不具合が出ているという部分もないことは正直ございません。しかしながら入札仕様書におきまして先ほど申しましたリンの回収、リットル当たり最大リン量が一〇〇ミリグラムというふうには、国の定めておりました要綱に基づいて実は設計をし、その中で入札、落札いたしました水ingが一日当たり三〇キロというふうに、余力を持った中で設計をして建設をしたということでございます。
例えばこれ、車のエンジンに例えましたら、馬力が約二百馬力と申しましても、いつも二百馬力で車を運転するというようなことにはなっていかないかなと、それと同じような考え方でおりまして、余力があり、そしてまた国が定めております数値よりも五條市のし尿が性状的に、それの三分の一しか現在なっておらないという関係で、約三分の一の量というようなことでございまして、八四〇キログラムという先ほど申しました年間のリンの回収量につきましては、その部分と多少不具合が出ておったということで、そのような全体量となっております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
リンの回収ができるということが大変目玉なので、そしてまた、みどり園の方でも刈り草堆肥ですが、あれもやっていただいて市民の方に好評ということも聞いておりますので、リンもできれば肥料として皆さんにお配りするのか、お金で売るのかその点は分かりませんけれども、有機のリンというのは珍しいので、人工石以外にはリンは有機ではありませんので、それを市民の人の家庭菜園などにでも無償なりで配っていただくなりしていただいたら大変喜ぶと思うのですけれども、その辺の検査というのはしていただけましたか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
まず、無料配布なり販売ということでございますけれども、販売につきましては、うちの一日の処理量で出てきます、先ほど申しましたリンの量では量的に販売していくのはしんどい部分があるのではないかと思っております。
それでまず出てきますリンにつきましては、市民の皆様に今後無料で配布するなりを検討していきたいというふうに思っております。
また、成分でございますけれども、重金属等の含まれている、そういう安全面のところにつきましては検査は終わっておりますけれども、リンの純粋な成分でございますね、そういうものに対しましての検査は現在のところまだやっておりません。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
刈り草堆肥等を含めて、リンの方も市民の方に使っていただけるようによろしくお願いいたしたいと思います。
次にですけれども、この前ちょっと何度か行かせていただいたときに、建物に幾つかのひびが入っておったと、それについてかし期間ということなので建物にもそれは充当するのであろうと思うのですけれども、修理の方はどうされる予定か、何かされておられますか。
○辻田祥友産業環境部長
吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
確かにクリーン・オアシスの建物にクラック、ひび割れが見つかっております。そのほとんどが〇・二ミリ以下のヘアークラックで、コンクリートの収縮により起こっております。
現在、施工業者が全てのクラックを調査し、原因の究明と対策について年内に市に報告をすることとなっております。
対策については、国土交通省の基準に沿って実施するように命じております。平成二十九年度までに対策を完了するというふうに聞いております。
以上、答弁とさせていただきます。
○吉田
そしたら修理はちゃんとしていただけるということでよろしいですね。