議会報告ASSEMBLY REPORT

2011.11.25 カテゴリ:2011年 平成23年第3回9月定例会 一般質問

■災害対策本部について、台風十二号による土砂災害について


 このたびの台風十二号に伴う豪雨で発生した土砂災害被害を受けられた皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方の御冥福をお祈りいたしたいと思います。
 今もなお行方不明の方に対しましても、一日も早く所在確認がなされますようお祈り申し上げます。
 災害で亡くなられた御家族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。一日も早く復旧、復興できますよう私も議員の一人として頑張ってまいりたいと思います。
 そして、台風十二号により激甚的な災害があり、各省庁関係者の皆様に早期激甚被害指定を要望してまいりました。去る九月十六日に田野瀬代議士を通しまして平野防災担当大臣より激甚災害指定の報告をいただき、本当に厚くお礼申し上げたいと思います。

 

○質問
 それでは、質問にまいります。何点かお尋ねさせていただきたいと思います。
 初めに、災害対策本部に昼夜を問わず頑張っていた頂いております職員の皆さん、また消防署員の皆さん、そして消防団、自衛隊、日赤の皆様にお礼と敬意を表したいと思います。本当にありがとうございます。
 そして災害対策本部が一日も早く解散できる日まで、災害に遭われた市民のために努力し頑張っていただきたいと思います。
 災害対策本部は何月何日の何時に立ち上げましたか。

 

○市長公室長
 災害対策本部の設置日、時間でございますけれども、九月二日、二十時三十五分に災害対策本部を立ち上げたところでございます。

 

○吉田
 それでは災害対策本部長は、どなたですか。

 

○市長公室長
 災害対策本部長は、五條市長、太田市長でございます。

 

○吉田
 それでは、災害対策本部長、太田市長にお尋ねいたします。
 この災害においての判断、災害対策本部長として、今回の雨の量、通常より多いと思いますか、少ないと思いますか。

 

○市長
 この災害対策本部の立ち上げに関しましては、ルールに基づいて、そして雨量、また特に五條市内におきましては、吉野川の水量によって判断をされているところであります。

 

○吉田
 そうすると、大塔地区においての二日の雨量は御存じですか。

 

○市長
 二日の雨量に関しましては、担当課でまた答えさせていただきますけれども、大塔地区に関しましては、一日から防災無線で広報しております。二日目に対しても、ずっと三日目も続いて猿谷ダムの放流に対しても防災無線で皆さんにお知らせをしているところであります。
 そしてそのときの雨量、宇井地区は、九月二日一時では、時間連続で一七九ミリということでございます。

 

○吉田
 二日の一時から二十四時までで四三三ミリ降っているわけなんです。そして三日には七八六ミリになっているわけです。そして四日の午前八時現在でもう九〇〇・・・四日の二時からが雨の方も小降状態になって大塔地区は、しかしながら宇井の方は八時まで降っております。で、その間の総合計という数字、わかっておられますか。

 

○市長
 宇井地区の総雨量は、その時点では八七〇ミリということでございます。

 

○吉田
 そうです。八七〇ミリなんです。これは多いと思いますか、通常少ないと思いますか。

 

○市長
 当然多いと思います。

 

○吉田
 そうすると、その雨の量に対しての判断はどうなさいましたか。

 

○市長
 雨の判断というよりも、猿谷ダムの放流について、雨量も当然そうでございますけれども、猿谷ダムは八〇〇トン、そして一二〇〇トン、一五〇〇トン、最終一八〇〇トンという放流に対して判断をして、今まで避難勧告・避難指示という形になって、特に河川の下流側に関しましては、避難をさせていた赤谷地区、そして清水地区に関してはもう避難をしていた状況であります。
 以上であります。

 

○吉田
 新聞報道でも各社、避難勧告・避難指示がなく、行政の初期判断ということが新聞に載っていたわけなんですけれども、その時点でその避難勧告、そして避難指示というものは出てなかったわけなんでね。

 

○市長
 これに関しては、先ほど市長公室長からも答弁をさせていただきましたけれども、避難指示・避難勧告というものじゃありませんでして、「避難してください。」という、そういう警告を防災無線で行わせていただきました。

 

○吉田
 そうすると、避難指示・勧告というものはなかったということで、認識させてもらったらよろしいのですね。

 

○市長
 先ほども申し上げましたとおり、避難指示・避難勧告ということで、大塔地区においては、高齢化比率が五一パーセント、勧告・指示というのをわかりやすい言葉で伝えていたというのが現状であります。

 

○吉田
 なるほど、そりゃわかりやすい言葉で言うていただくのは有り難いのですけれども、絶対に避難してくださいよと、もう強制ですよというのが避難指示と違いますか。

 

○市長
 先ほども、その答弁はさせていただきましたけれども、避難勧告以上により効力のあるものでございます。当然それにおきましては、河川側に対しては避難をすぐにするようにということで、役所の人間が一緒に車で運んだと、そういう経過であります。

 

○吉田
 テレビなんかでもいろいろと雨量について報道されておったわけなんですけれども、その雨量に対しての判断は合っていましたか。間違っていましたか。

 

○市長
 判断に合っていたか、いないかということは別として、要するにダムの放流の状況において判断をしていた。そういうことを踏まえて雨量が多くなればダムの放流も多くなるという、そういう状況の中で、判断をしたわけであります。

 

○吉田
 そのダムのことというのは聞かせていただきましたけれども、そうしたら、雨量はどこまでウエートを置いて判断をしたわけですか。

 

○市長
 それも踏まえてダムの放流量と水量と、それと今言うたように雨量を踏まえながら、当然河川の水位が上がってきますので、そういう状況も全ての総合的な判断で行いました。

 

○吉田
 想定外やったとかいうのが新聞報道でも、また先ほども一般質問の中で想定外やったという、その想定外というのは何を基準に・・・、私個人としたら雨量とかダムの放水、水の量というのもありますけれども、やはりこれだけ、大塔全体だったら九八九ミリ降っているんですよ、この三日間で。それに対しての、災害対策本部長としての初期的な判断ミスとちがいますか。

 

○市長
 それは勝手な吉田議員の解釈でありまして、二日から三日にかけて、全て防災無線によって連絡し、そしてその状況を勘案しながら全て指示をしていたので、それはまあ吉田議員が、そういうように思うかもわかりませんけれども、私たちは精一杯努力したと、そういうように考えております。

 

○吉田
 努力したことは、私も認めておるわけなんですけれども、行方不明者、死者が出たということに対して、どうしてもっときつく避難勧告・避難指示をしてくれなかったのかと。そういうことはやはりどういう形であれ、早期の対応ミスとちがいますか。

 

○市長
 いろんな状況が絡みますけれども、ただこのことに関しましては、河川敷の民家に関してはすぐ避難をしていただきました。そういう形の中で、今行方不明になっておられる旧一六八号の市道のところの皆さんに関しましては、河川敷から四〇メートルから五〇メートルの高さがあります。そういうことで、水量がそこまで上がるということは到底想定ができない。今までも一五〇〇トン、一八〇〇トンを猿谷ダムが放流したとしても、そこまで上がることが一〇〇パーセントなかったことを想定してやってきた。ただ今判断がある、ない別にしてただそういう形の中ですれば、全て大塔地区に対しては危険な区域がほとんどでございます。そうすればもう警報が鳴れば、雨量が多くなれば全てが避難指示を出して、全て避難所に移さなければならない。そういう状況になると思います。そういう判断の中で今後も対応を、これから避難指示・避難勧告については相当慎重に進めてまいりたいと、そういうふうに考えております。

 

○吉田
 そうすると、災害対策本部長として責任はなかったと、そういうことでよろしいですか。

 

○市長
 責任があるとか、ないとか、精一杯私も、また災害対策本部もいろいろと、皆さんも努力をしていただいています。だから今からこのことをどうやと言うよりも、まず今行方不明の人をまず第一に捜すということが前提と私は思っていますけれども、このことを踏まえて、今後は相当慎重に考えていかなくてはならない。そして今後は、避難勧告・避難指示に対して、その地域の状況も踏まえながら進めてまいりたい、そういうふうに考えております。

 

○吉田
 まあ、そこまでの認識やなあと私は思わせていただきます。
 やはり現実として想定外とか、一生懸命やっておるというのは十分わかりますのやけども、やはり亡くなっている方がおると、そしてまた、いまだかつて行方不明の方がおられるということも十分認識して、やはりこれから大塔地区、西吉野地区におきましても、五條の吉野川の件もありますけれども、それよりも手遅れになってしまって、死者、行方不明者が出るということの方が大変なことになると思いますので、その点しっかりと頑張っていただきたいと思います。
 そして、市長公室長が新聞報道、テレビ報道でも出ておるのですけれども、どうして市長はトップとして記者会見なりに出ないのですか。

 

○市長
 出るところには出ておりますし、また広報としてマスコミに対しての対応は決まっておりますので、そういう形で、私が出るべきところは出ております。

 

○吉田
 やはりテレビ、いろいろと新聞報道を見ておっても、和歌山県那智勝浦町の寺本町長さんですが、奥さん、また娘さん、出てきましたけれども、行方不明の折も自分の家が流されてでも、やはり公務といいながら記者会見しておられた。それを見ていて、まさしく行政のトップにふさわしい人だなと私は考えさせていただきました。そして、そのテレビを見ていて、なんと立派な町長だなと、涙が出てきたような次第でございます。
 やはり、堂々と市長、前に出てきて新聞報道なり、いろいろとテレビ局なりに状況の報告とか災害説明を当時当然しておらなかったのとちがいますか。
 市長公室長の言葉だけしか新聞とかには載ってなかった。

 

○市長
 いろいろとそういう状況の中で、私は(「真剣に答えてよ。笑って答える問題とちゃうで。」の声あり)笑っていませんよ。(「にたにたしとるやんかえ。」の声あり)にたにたしているって・・・、(「引き締めてやってもらわなえ。」の声あり)どういうことですか。(「にたにた、にたにたと・・・」の声あり)にたにたって、何も笑っていませんけれども、どういうことですか。一生懸命答えている。(「笑っとるやんかえ、にたにたと、」の声あり)笑っていない、この顔がおかしいのですか。(笑声)普通の私の顔を見てにたにたと言われたら、大変心苦しいのですけれども、この普通の顔がなんかおかしいのでしょうか。(「もっと真剣な顔して答えてよ。」の声あり)これ真剣な顔で答えていますよ。

 

○吉田
 一生懸命やってくれたというのは私も十分認識しておりますけれども、やはり亡くなっておられる方、何回も言いますけれども、行方不明の方もおられますので、その辺の初期対応等をしっかり頑張っていただきたいと思います。
 それに、これ関連なんですけれども、救援物資の提供について、ちょっとお尋ねしたいのですけれども、今五條市には非常用食糧として何食ありますか。

 

○市長公室長
 しばらくお待ちいただきたいと存じます。

 

○吉田
 五千三百五十食ありますので、人口三万五千強に対して、この数字的には食糧としては多いと思いますか、少ないと思いますか。市長の方から答弁願います。

 

○市長
 今、五千三百五十食ですか。多いか少ないか、これは私にもわかりません。ただ今後に踏まえて、これからこれもどうしていくかということは、検討の一つにしていきたい、そういうふうに考えております。

 

○吉田
 六名、七名に一食分しかないので、防災の方でも十分に検討していただきたいと思います。

 

○市長公室長
 当時の状況、いろいろ錯そうしておりまして適切に対応できてなかった部分もあろうかと思いますけれども、基本的に救援物資については、利用する、できない、できるという部分が判断のつきにくいところがあったり、またどうしても後に残ってしまって最終的には処分しなければならない、そういう事案もありましたので、その時点ではお断り申し上げたいというふうに思っております。

 

○吉田
 やはりね、市民の人が・・・、誰が電話受け答えというのも、私の方でわかっておりますけれども、そこまでの名前はもう私は申し上げませんけれども、やはりそうした場合には、本部長なり副本部長なり、何人かに・・・、全部が全部会議を開いて「頂こうか、どないしょうか。」というようなことは、そんなん急いでおる中でできないと思いますので、やはり何名かの中で、こういうときは、マニュアルがあると、すぐに動けると思いますので、一般職の方でも。やはり一般市民の気持ちを無にすることのないようにしていただきたいと思います。それとコカコーラ以外で協定している企業は?

 

○市長
 コメリ、それと建設業協会とも協定を結んでいると、そういうことであります。

 

○吉田
 九月六日、これも名前の方は差し控えさせていただきますけれども、十一時四十分頃、奈良の伊藤園ですが、お茶の提供を支店長の命を受けて五條市の方にセールスが三階の災害対策本部に来たと。そして市の職員に出会って、そこで伊藤園からお茶の提供を申し出たが、断られたと。そのことについて、御存知ですか、市長。

 

○市長
 全く知りません。

 

○吉田
 実際十一時四十分に市長、あったんですよ。伊藤園からお茶を提供しようということで。やはりこういうのも民間企業ですので、ぱっと断るのじゃなしに、誰が断ったにしろ、やはりこういう方面からもいろいろとそうして応援してあげようと言うとんでさかいに、その辺、やはりそういう飲料水とか食糧物資担当の者とか、これからマニュアルの中で決めていただきたいと思います。
 それと災害に遭われた方に対しての御見舞金、また義援金の配分について公平公正にやっていただきたいと思います。死亡者、行方不明者に対して、また家屋の全壊、半壊、そして今現在仮設住宅も着工になっておりますが、その点一日も早く復旧に対して全力を尽くしていただきたいと思います。そしてまた、災害復旧工事の件ですけれども、やはり地元企業を中心に一日も早い復興を要望いたしまして、次の質問にまいりたいと思います。

 


■みどり園について

 

○質問
 新ごみ処理施設の今日までの経過について

 

○生活産業部長
 新ごみ処理施設の今日までの経緯についてでございます。
 新ごみ処理施設の建設につきましては、広域で進めるということで、六月議会の所信表明や議会の全員協議会などで説明させていただいておりますとおり、当市の財政状況等を考慮し、財政負担を最小限に抑えることができ、また環境への配慮、維持管理費の削減等、課題に対応するため、一定の焼却施設規模が確保できる近隣市町と広域的な方向で進めるということが合理的であると考えております。
 また、ごみ処理施設の広域化は全国的な流れとなっています。
 今日までの経緯につきましては、五月九日にみどり園の地元三地区自治会の代表である環境保全委員会の皆様と市長が就任の挨拶を行うとともに、近隣市町と広域化の方向で考えてまいりたいと説明をさせていただき、御理解をお願いにまいりました。
 五月二十四日に近隣市町に関しまして、市長が直接、御所・田原本環境衛生事務組合管理者、東川御所市長に新清掃工場設置に係る一部事務組合への参入協力依頼のお願いをいたしました。
 六月三日に、市長が同組合副管理者、寺田田原本町長へ協力のお願いにお伺いをいたしました。
 六月二十三日に、市長が御所市長と御所・田原本環境衛生事務組合の小松講長に挨拶とお願いに伺い、その折、五條市が正式に参入するのなら七月中に公文書を出していただきたいというお話がありました。
 七月一日の市議会の全員協議会で御所・田原本環境衛生事務組合に正式に参入を申し込む旨報告をさせていただきました。
 七月十九日に同組合管理者、東川御所市長に正式に参入の申込みを行いました。
 八月ニ十五日付けで、御所・田原本環境衛生事務組合管理者、東川御所市長より参入について議会の議決をいただきたいとの要請文の提出がありました。
 同日付けで、みどり園環境保全委員会委員長より、みどり園の協定を厳守して他所に移転していただきたいとの要望書が、市議会議長並びに市長に提出されたところであります。

 

○吉田
 ありがとうございました。そこで、六月十日の田原本町議会の六月定例会で、議員の発議で御所・田原本環境衛生事務組合への五條市に対する反対の決議がなされましたね。全会一致で。それで御所市、六月十三日の全協で、またこれも五條市参入にこれがまた賛成という、確認するということが毎日新聞にも載っておったわけなんですけれども、そうすると、五月二十四日、環境衛生事務組合管理者の御所市長へ組合への参入の依頼の公文書を提出するというふうに、六月十四日付けの毎日新聞に載っていたんですけれども、これは七月一日の全協の折に私は市長に質問させていただきましたけれども、これは公文書と違いますというふうに市長は答えているのです。これは正式な公文書じゃなしにお願い文やと、その辺市長にもう一度確認したいと思います。

 

○市長
 最初、五月二十四日に御所市長のところに挨拶を兼ねて、広域化についての御挨拶に行ったと、当然でございます。そのときのが公文書であるかないかということは、私はお願いに行ったという理解で、正式な形で持って行ったのが、七月の十九日ですが、これが正式に申入れの依頼をしたと、これは御所市・田原本の事務組合に対してのお願いということで、公文書で依頼をしたと、これが正式な文書ということになっております。

 

○吉田
 そうすると、五月二十四日の文書というのは、市長のおっしゃるようにお願い文やったと、そうするとそのお願い文で田原本も御所も議会で取り上げて、賛成、反対という決議というか、問うたわけですね。それちょっとおかしいことありませんか。普通のお願い文、これはもう公文書というふうに市長認めたらどうですか。公文書と違うのですか。

 

○市長
 依頼に行ったことに関して、公文書であろうとなかろうと、お願いに行ったのは事実でございます。でも、これが正式に行ったのは七月の十何日のやつに関しては正式な文書として提出した。これは皆さんにも全員協議会で御審議をしていただいて、参入するということを御報告して、それから後に正式な形の中で御所市・田原本町の事務組合に持って行ったということ、その事務組合のトップが御所市長ということで、そちらの方に持って行ったということでございます。

 

○吉田
 その七月十九日の件はわかりますけれどもね、私は五月二十四日の件を、お願い文を持って行ったと、それによって六月十日の田原本町議会に議員発議で諮ったところ、これは反対やと、そして六月十三日全協で諮ったら御所市長は賛成やと。なんか公文書じゃなしに、これどういう文書、市長の判子押して割り印さえ押してあったら、これは公文書に当たるのと違いますかな。ちょっと生活産業部長、その辺お答え願いますか。二十四日の文書です。

 

○生活産業部長
 五月の二十四日に御所市長、これは管理者としてお願いに行きました。そのときにお願いの文書を持って行っています。それは公印を押していますので、文書としてはその部分については、公文書だと認識します。

 

○吉田
 お聞きになったとおりだと、皆さんの判断にお任せしたいと思います。
 それでやはり市長は、お願い文や何やかんやといろいろと言うていますけれども、執行権というのを当然市長は持っていますので、わかりますけれども、やはり今後、余りにも議会を無視してというか、執行権の乱用にだけはならないように、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 それと、「御所市クリーンセンターの老朽化が進み、国の環境基準の五倍を超すダイオキシンが検出されたが、市の財政難で大規模改修ができませんでした。」というふうに新聞に載っていましたけれども、どうして御所、田原本にこだわるのかなと。先ほど来も南和の方でという質問、ほかの議員さんが質問しておられたけれども、ほかの自治体とはできないことですか。その辺、ちょっと市長の方から、答弁の程をお願いします。

 

○市長
 御所市とのことに関しましては、当然隣接しているということ、そしてもう一つ五條市と御所市とは何かあったときはそういう協定を結んでいる。そういうこともありましたので、近隣でもありますし、それが一番ふさわしい、そういうふうに思って進めたわけであります。

 

○吉田
 私は広域化に対して反対をしているのではございませんので、それだけ前もって言わせていただきたいと思います。
 なぜ今財政赤字の御所市と結ぶのかということが、一つ私には理解できないと。やはり、みどり園三地区に何回か足を運んでいただいて、三地区の皆さんにもどうしても御無理をお聞き願えないかというお願いしてくれたと言うてますけれども、やはりいろいろと三地区の方に、出会った人に聞いてみたら、「いや別に今のところダイオキシンでどうのこうの、周りの木が枯れてどうのこうのということもないので、わしらは別にあれやけど。別に反対もしてないんやけど。そやけど環境保全委員の皆さんがそうおっしゃられとんやったら協定書どおり。」というふうにも聞いてますんやけどね。やはり五條市全体から考えてみどり園を無くしてしまうということはどうかなと私も思いますので、もう一度、念つくようで悪いのですけれども、三地区、総会なり開いていただいて、そこで意見の集約をしてもらって、それで市長がお願いしても、どうしてももう協定書どおりにやってもらわなしゃないんやというように、納得できる・・・、納得して広域化に進むという方向に持っていっていただきたいと思いますんやけど、その辺総会とかというのは考えておられませんのかな。ちょっとその辺答弁お願いします。

 

○市長
 私も基本的には当然みどり園に続行していただきたい、そういう思いもございました。炉も一号、二号、四億二千万ということで、本当に再延長もしてほしいし、ずっと続けてほしいなという意気込みで行かせていただきました。しかし約束は約束だということもございまして、基本的に駄目だということを言われました。そしてその炉に四億二千万も掛けたことに関して、これは炉が良好だから継続できるのであって、延長するための修理ではなかったということも地元の皆さんには指摘されました。
 そして吉田議員が総会ということを言われましたけれども、保全委員の代表の方でありまして、その人らは全部委任を受けてやっているという中で、それを私が総会を開いて皆さん聞いてくれということは、私から言える立場ではございません。ただ保全委員の皆さん、三地区の皆さんは代表として出てきている。それが全ての総意だというふうに私は理解をしています。

 

○吉田
 八月の二十五日ですか。代表の方から議会に対しても文書が出ていたわけなんですけれども、委員の方にお話させていただく機会がありまして、お話したら、その文書、委員長といいますのか、持ってきて、こんな文を出したんやと、これで了解しといてよというような話できたというようなことも聞いていますので、その点慎重にやっていただきたいと思います。
 それでは、次の質問に移ります。

 


■市立二見保育所の開所について

 

○吉田
 太田市長は市長選挙、候補者の折に二見保育所を開所すると、政策にも書いてありましたけれども、いつ開所するのですか。

 

○市長
 二見保育所につきましては、六月議会の所信表明あるいは各議員の一般質問に対しまして、私の考え方を述べさせていただきました。
 その後、七月に担当課におきまして、二十四年度からの現施設の再開を基本に入所対象者となる現在二歳から四歳児の保護者六十五名の方にアンケート調査を実施したわけであります。
 アンケート調査には五十名の方から回答があり、回収率は七十七パーセントでございます。
 また調査結果ですが、まず二見保育所を現状のまま開所した場合、「通園する」が四名、「通園しない」が三十四名、「どちらとも言えない」のが十一名との回答になっております。
 なお「通園しない」及び「どちらとも言えない」の回答者の理由の多くは、「子供の保育環境が変わるのに不安がある。」又は「現在通園している保育所等が充実しているため。」ということであります。
 以上の結果から申し上げますと、現状の施設について入所希望者、児童が非常に少ないということ。また、お寄せいただいた保護者の御意見等も併せて分析いたしたところ、二見保育所の再開は断念せざるを得ないという判断に至ったわけであります。

 

○吉田
 アンケート調査をした上でということでしたけれども、やはり政策というのは約束でございますので、政治家としての。その辺だけはきっちりと守っていただきたいと。また守るべきだと私は考えております。
 それと二見保育所は市の土地ですか。

 

○市長
 市の土地ではございません。

 

○吉田
 これはそしたらどこの土地ですか。

 

○市長
 国の土地でございます。

 

○吉田
 そしたら借地ということですね。この期限はもう切れておると思いますけれども、九月末で、そうと違いますか、どうなっていますか。

 

○健康福祉部長
 先ほどの二見保育所の用地でございます。この分につきましては国の方にお借りしておるということで、一応三年契約でお借りをしているところでございます。

 

○吉田
 今年度で切れるということはないのですか。

 

○健康福祉部長
 契約は一応切れるということで、今、国の方と協議をさせていただいております。ただ三年という期間が必要かどうかということも含めまして協議をさせていただいておる途中でございます。

 

○吉田
 二見保育所がどうなっているのかなと思って、この前からも見に行かせていただいたのですけれとも、そしたら子供たちも周りに居る。部長にも前に話させてもらったら遊び場として開けてほしいんやという要望もあって、そやけれども管理するのが大変やと、地元の人に管理してくれというたら、いやわしらそこまでの責任は持たれへんという話でしたわね。そこで私思うのですけれども、国の土地をお借りしているということでしたら、提案として考えていただきたいのですけれども、将来的においては、やはり国の方針もありますけれども、幼保一体型の安心安全なものを十年後、二十年後考えた上において、新しい保育所なり、そういうのも、場所の方は二見地区全体として考えていただいたら結構なんですけれども、今の保育所の土地に対しての遊び場がない、しかし子供たちがたくさん道で遊んでおったというのも事実なんですので、公園としての遊び場、ただ単に公園じゃなしに今の敷地内に遊具も入れた公園といいますか、そういうのを考えていただきたいと思いますけれども、どうお考えですか。

 

○健康福祉部長
 国の方から借地をしておりますこの用地についての契約の中身でございますけれども、保育所以外に用途を替えるということになりますと、当然すぐにお返しくださいというようなこともございますので、当然まず保育所をしない場合については、契約ができないと、一応お返ししなくてはいけないということになっております。
 ただ今おっしゃるように、公園にあるとかいろんな形で再利用できないかというのは、また別の形で交渉という形になっていくのであろうというふうに思っております。

 

○吉田
 ありがとうございます。
 是非ともそういうふうにお借りできて、そうか市としてもなかなか財政の面で払下げしていただくというのも、まあ無料で払下げしていただいたら一番有り難いのですけれども、その点もいろいろとあると思いますけれども、とうか遊び場というようなもの、あの周りには新しい家も建ち、小さい子供がおりますので、とにかく遊ぶ場所がないというようなことを申しておりますので、その点、頭の中に入れておいていただきたいと思います。
 そして、次の質問にいきたいと思います。

 


■副市長及び教育委員会委員の選任について

 

○質問
 副市長については、今現在そこに座っておられる丸谷副市長さんですか、選任されまして、私書いた時点でまだ決まってもおらなかったので、市長に対してどういうふうに考えておるのかという質問をさせていただきたかったのですけれども、十月一日付けで丸谷副市長も就任されて何点か、初めてですので答弁は通告もしていなかったし結構です。お願いというかありますので、五條市の財政というものは、この四年間で少しは健全化になってきましたけれども、やはり財政経営を担う観点から監査委員の方からも五條市決算財政経営健全化審査意見書というものを今回出していただいておりますので、それをもう一度目を通していただいて健全な五條市をつくっていただきたいと。それともう一点、災害も含めまして、いろいろとこれから進めていかなければならない五條市の各事業がこざいます。それにつきましても、公平公正にやっていただきたいと、それだけお願いいたしまして次の質問に参ります。教育委員の選任について、とにかく教育長がまだ決まっていないと。その点について市長のお考えをよろしくお願いします。

 

○市長
 教育委員の選任につきましては、公平公正な教育行政を推進するとともに本市の将来を担う子供たちを安心してお任せできる豊かな知識と見識を兼ね備えた人材を選任いたしたく鋭意調整を図っておりますが、今しばらく御猶予をいただきたい、そういうふうに思っております。

 

○吉田
 よろしくお願いします。
 やはりこれも九月五日の初日の議会のときに教育委員さんの方から、評価について意見書という形で出していただきましたけれども、活動の点検及び評価に対する意見書について、市長も目を通していただいて、一日も早く委員の選任をして教育長の就任を希望いたします。
 そしてやはり、まちづくりは人づくりと言いますので、その点も考えて素晴らしい道徳心がある委員さんを、人づくりのできる委員さんを選任していただきたいと思います。
 それでは、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。

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