議会報告ASSEMBLY REPORT

2013.10.22 カテゴリ:2013年 有害鳥獣対策について

初めに、今後の有害鳥獣対策と市政の報告の中から、何点か御質問させていただきたいと思います。本市では、捕獲強化及び防除対策に努力していただいていることに対しまして、農業者の一員として本当に感謝申し上げる次第でございます。しかし、現状といたしまして、鳥獣による農作物の被害はいまだ絶えません。農家では電気柵、そして金網、ネットなどで対策をしております。もちろん、国・県・市からの補助金、助成金をいただいております。
今後も農家の営農意欲の低下や被害の拡大を防ぐための本市の取組についてお尋ねします。

産業環境部長
 鳥獣による被害が全国的な問題になり、国は鳥獣被害防止特別措置法を制定し、五條市におきましても、平成二十一年度に五條市鳥獣被害防止計画を策定し、計画に基づき事業を行っております。
 事業の主な内容につきましては、個体数調整の捕るということと、被害防除の守るということであります。個体数調整におきましては、八十個の捕獲おりを要望のあった自治会に設置し、自治会監視の下、捕獲、駆除処理を行っております。
 平成二十四年度の実績は、イノシシ二百九十九頭、ニホンジカ三百三頭を捕獲いたしました。
 また、被害防除につきましては、自治会の要望を踏まえ、金網柵、ネット柵、電気柵を推進いたしました。
 取組内容につきましては、平成二十三年度は十九地区で一三、九八三メートル、また平成二十四年度は十三地区で一〇、一二九メートルを取り組んでおります。

吉田
 ありがとうございます。
 今後とも、是非とも農家の方々の悲痛な思いを少なくするためにも、全力で取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたしま す。
 続きまして、市政の報告の中で「捕獲したイノシシや鹿肉を地域の産物として捉え、処理施設と加工施設の建設を目指しております。」とありましたが、候補地は決まりましたか、市長にお尋ねします。

市長
 市政報告で挙げさせていただきました捕獲したイノシシや鹿の肉を地域の産物として捉え、処理施設とともに加工施設の建設を目指している件について、平成二十四年度の有害鳥獣の捕獲数は、イノシシが二百九十九頭、ニホンジカ三百三頭でございます。
 本来、捕獲された鳥獣については、処理施設で処理を行うべきでありますが、本市ではその施設がないため、現地等でやむを得ず処理を行 っております。
そのようなことから、五條市ではかねてより、国に処理施設を建設する補助金の要望をしており、ようやく農林水産省から本年六月二十一日に建設に係る補助金交付の内定をいただけることとなりました。
 今回、処理施設とともにイノシシ・鹿肉を地域資源として活用するための加工施設も併用して、ジビエ肉の販売を考えております。
建設場所の選定につきましては、西吉野地域が市全体の六五パーセントの捕獲を占めているところから、捕獲から処理までの時間をより短縮できるこの地域で処理加工施設を建設するならば、現在、閉館中であるこんぴら館の駐車場を一つの候補地として考え、地元五自治会に御説明をさせていただきました。
 各自治会に説明をさせていただく中で、地元自治会からの意見要望があり、それを踏まえてほかの場所への検討を現在しているところであ ります。
五條市は柿の生産量が日本一のまちとして農林業が基幹産業であり、この産業を発展させるためにも、より一層、獣害駆除対策を強化する 必要があります。
 このようなことからも、処理施設を建設したいと考えております。


吉田
 今、市長答弁していただいたんですが、西吉野こんぴら館の前の駐車場ということだったんですけれども、やはり地元が鳥居さんがある、神さんがある点で難色を示したというふうにも聞いております。
 そしてまた、宗桧地区内でという話も出ていたそうですが、それも宗桧地区からはどうも場所がないというふうなことも聞かせていただいております。
 捕獲したイノシシや鹿肉を地域の産物として商品化して販売していく考えは大変良いことだと考えております。私も賛成でございます。しかし、神さんの前の鳥居の前とか、そういう発想はちょっといかがなものかと思います。ただ単に公共施設が空いているという発想からこんぴら館ということが出てきたと思いますが、やはり安易な発想で地域の混乱を招くようなことだけはしていただきたくありませんので、その点よろしくお願い申し上げます。
 それで、市長のもう一度お考えをお聞きしたいと思います。

市長
 当然ながら地区の同意というのは当然必要かと思います。ただ行政としても今使っていない、やはり施設を有効に使いたいという観点から一つの候補地として選んだわけでありますけれども、吉田議員が言ったように、一つはこんぴらの所だということで、あそこの山全体が神社であると、こういう位置付けも聞かせていただいたわけであります。そういう観点から今特に捕獲量の多い宗桧地区の中でも、中地区を一つの対象として検討をしたわけでありますけれども、地域の皆さんの御理解を得ながら、幅広い形の中で、そして搬送に関してもやはり時間を要すると腐ったりすることもございますので、そこらを踏まえて今後検討し、また地域の皆さんの御理解を得たいとそういうふうに考えております。

吉田
 今、市長が言ったように、やはり商品化ということは大変良いことだと私も考えておりますので、私もできる限り協力させていただきたいと思っております。
 村興しで現在、天川村が地域の野菜とイノシシの肉をセットにしてぼたん鍋セットという形でネットで売っております。私もまだ視察に行きたいと思いながらよう行かないんですけれども、市の担当の方は視察に行かれましたか。

産業環境部長
 まだ見学には行ってないと確認しております。

吉田
 私も一度、どういう場所で解体したり、そういうのを見に行きたい、販売だけじゃなしにと思っておりますので、また頭の隅にでも置いといていだけたらなと思っております。
 そして、こんぴら館の利用についてですけれども、今の定例会の議案に挙がっている議第四十一号を活用して指定管理でも無理やったと、五條市起業家支援施設条例の、多分これは制定なると思っております。
 そこで、その建物を地域経済の発展と観光振興の目的で起業家を募集したらどうかなと私自身考えておったわけなんですけれども、それについての市長の見解をお尋ねします。

市長
 こんぴら館に関しましては、過去旧の西吉野村のときに建設して、道の駅というような名称ではございませんけれども、地域の物産店という位置付けから造り上げたということであります。その後、平成十七年に合併をいたしまして、そのときは大塔にも道の駅があるということで、同じような形ではいけないというようなことで、進めてきましたけれども、なかなかうまくいかなかったということで、五條市において指定管理者制度という位置付けの中で再度あそこを再生するということで、一回目の指定管理者制度には民間企業さんが参加をして三年間やっていただいたわけでありますけれども、その後、受け入れてくれる人がおらなかったという現状であります。あれだけのいい施設を置いておくのはもったいないということで、大塔の財団にあれも一緒に受けていただきたいということから受けていただいたわけでありますけれども、災害もしかり、いろんな形の中で財団も苦しい状況にあって、やはり採算性の面からやむを得ずこれもできなくなったということでありますけれども、一つは先ほども言ったように、あそこを大塔の道の駅とまた違った角度から有効利用ができないかなと、また地域の皆さんにもどうか受けていただけないかなというお話もさせていただいたわけでありますけれども、なかなか受けていただけないというのが現状であります。生協の方からのお話もありまして、連携をとるというようなお話もあるわけですけれども、まだきちっとした形にはなっておりませんけれども、生協と連携がとれるような状況になれば有り難いかなと、そういう形の中で、イノシシとか鹿肉を生協さんでも連携をとりながら進めていきたいと、そういう思いもあって、こんぴら館が一番いいんじゃないかなという、そういう思いもあったわけでありますけれども、今後いろんな形の中で、あの施設を有効に使えるようにまた考えていきたい。ただなかなか指定管理も受けていただけなかったということと、また財団でもやっていただいたけれど、なかなかうまくいかなかったという現状でありますので、今後再度改めてどうしていくかということ、また議員の皆さんのお力も得ながらいい方向に進めるよう、また御協力を願いたいなと、また私たち行政としてもできる限り施設を有効に使いたいという思いでこれからも進めてまいりたいと思いますので、御協力よろしくお願い申し上げます。

吉田
 是非ともよろしくお願いします。

前のページヘ戻る

メール
ご意見・お問い合わせ

【事務所】TEL:0747-34-0233