議会報告ASSEMBLY REPORT

2013.05.10 カテゴリ:2013年 新金剛トンネルについて

吉田

五條市を含む近隣三町八村、紀伊半島も含め、農林・商工業・観光地の発展にはなくてはならないこの金剛トンネル、また道路であり、トンネルであると思っております。
京奈和自動車道が開通し、五條・新宮間の地域高規格道路が完成した暁には、新金剛トンネルの必要性が問われるのではなかろうかと思いますけれども、その必要性について部長のお考えをお聞きしたいと思います。

都市整備部長
新金剛トンネルの必要性につきましては、平成二十一年七月に、最短で大阪府河南町と五條市をトンネルでつなぎ、広域的に紀伊半島と京阪神地域の連携強化を図ることを目的として、県南和地域一市三町八村の首長及び関係団体によって、新金剛トンネル推進協議会が設立されました。
しかし、当時よりこの事業を行うことが、五條市にとってどのような経済効果があるのかどうかという点で疑問がございました。そこで隣の御所市において、平成八年度に供用開始されました水越トンネルにおきまして御所市の状況を調べた結果、以降十五年間で四千人余りの人口減少、また、誘致企業もほとんどない現状でございました。
また、水越トンネルを経由します国道三〇九号線は、大阪側では、同じ河南町を通り富田林市の外環状線へとつながる道路であり、まだまだ、今後ばく大な費用の投資が必要な現状であります。
これら社会の情勢等を勘案し、各自治体の社会インフラ等の整備の進捗に一定のめどがつくまでは、当協議会活動は一時凍結ということで、平成二十四年七月に決定なされたところでございます。

吉田

今、部長説明していただいたんですけれども、やはり三町八村だけじゃなしに、紀伊半島全体を考えた場合に観光も含め、確かに過疎も進んでおることは確かでございます。しかしこの紀伊半島の発展また観光等々考える上において、この京奈和自動車道が平成二十八年に完成ということですけれども、この五條・新宮間の地域高規格道路も徐々に完成していくんではなかろうかと思っております。そこで出来上がってそれからと言うんじゃなしに、やはり十年、二十年見据えて、金剛トンネルという必要性が問われるんではなかろうかと思います。
またそして、和歌山県田辺市から三重県の尾鷲市まで高速道路の計画があるというふうなことも聞いておりますので、それができると紀伊半島がUの字のように全部つながると、そうした場合に、地域高規格道路も五條・新宮間でき、そうした場合にやはりこの過疎、過疎だけでするんじゃなしに発展のためにはやはり新金剛トンネルが必要であろうと思っております。
そして国から以前ですか、三年間の調査費、トンネルだけじゃなしに交通量の調査費ですね、付いたにもかかわらず凍結に至った理由について市長の方から答弁の方、よろしくお願いいたします。

市長
新金剛トンネルにおきましては、今るる部長の方から説明がありました。過去の経緯もございますので、新金剛トンネル推進協議会が設立されたということで、私が市長になってから一市三町八村ということで、いろいろな皆さんにもお話も聴きながら、凍結をするということで、各自治体に対してその文書を送らせていただきました。また大阪の河南町におきましても行かせていただき、その状況も確認したところ、これはどうこうということではない。私どもは違うルートも考えているというようなお話もありまして、廃止するのではなくて凍結するという状況の中で御理解をしていただきたいということで、それは結構ですよということで、凍結した経緯があります。そういう状況の中から、凍結ということで今後いろんな整備が全て終わって、そして次のステップに行く中においては、当然新金剛トンネルも検討の一つには入れてもよかろうと思うのですが、現時点では今京奈和自動車道が開通するという時点において何の形も支障ないと、そういう判断をしているところです。

吉田
そしたら今後、市長としたら県・国に対しての新金剛トンネルの要望は近日中にはする気はないということですか。

市長
今国の財政も厳しい状況の中で、補正予算や新年度予算ではいろんなことを取り組んでおられます。私たちの自治体においても、やはり何でも要望活動をするのじゃなくて、絞った形の中でまずは高規格道路、早期に五條・新宮間、これを国直轄でやってほしいということで、お願いを、去年からもしていましたけれども、なかなか難しいということで、今度は地域指定をしてまた要望活動しています。そういう形の中で、あれもこれもと言うて、国はなかなかしていただけない。そういうことを考えれば、まず一番最初優先的な費用対効果も考えると、一番大事なところから進めていくべきだと、そういうように考えておりますので、今後全てが終われば、またその次のステップとしては考えてもよかろうかなという思いはしております。

吉田

そしたらこの地域高規格道路の完成のめどがついて、それから経済状況を見ておって、それから新金剛トンネルをするかせんかということを考えていくということですか。

市長
高規格道路が終わったからといって、新金剛トンネルを次に考えるのではなく、県、国交省、そして大阪府、そしてその連携を取らなくてはできないということで、五條だけではなかなかやっていけないということもございますので、そういうこと全体的なことを鑑みながら考えていきたい、そういうように考えております。

吉田
わかりました。
私はやはり必要性をこれから一人でも訴えていきたいと思っております。

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